ウェブボットの予言

2011.07.30

グーグルなどの検索エンジンはどのようにして順位を決めてるかご存知だろうか?
これは、クローラーとかロボットなどと呼ばれる情報収集用のプログラムがサイトのデータを集計し、そのデータを元に内容や人気の高いと判断したものを上位に表示しているのである。

元マイクロソフトのクリフ・ハイ氏は、このロボットのように言語収集用のプログラムを使えば株価予想が出来るのではないかと考えた。そしてそれはかなりの的中率を誇ったという。

そのうちに、このプログラムは株価の予想だけではなく近未来に起こることさえ予言し出した。これが「ウェブボットの予言」と言われる物である。

ウェブボットは、集められた単語から「感情値」を計算する。数値化されたデータの増減を調べ、ある一定のレベルを越えた感情値を持つ単語があった場合、その単語に関係した出来事が必ずと言って良いほど起るのだそうだ。

(ウェブボットの予言に対する個人的感想)
ウェブボットの予言という言葉を最初に知ったときに思い出したのは「みんなの意見は案外正しい」というジェームズ・スロウィッキー氏の本だ。この本は集団の知恵とコンピュータ時代の情報収集に関しての内容だったと思う。興味深かったのが、容器に入っているジェリービーンズの数を当てる実験を行うと一番投票の多かった数が正解近かったりすることが多いのだという。少ない数の専門家の判断よりも、一見烏合の衆と捉えられる一般大衆の判断のほうが正しいことが多いというような内容だった。

集団的意識(あるいは無意識)が指し示すものがもしかしたら近未来を予測しているという考えは魅力的だ。しかしながらそのようなプログラムを作ることはかなり困難なように思う。私は過去のデータから株価を予想するプログラムを作ったことがあるが、最初のうちは当たるように思えても時間が経つとそれが適用出来なくなってしまう。そのときは相場は生き物だと感じた。

プログラムを作る際様々な要素(パラメータ)を計算式に組み込むのだが、そのパラメータを若干変えるだけで導き出される結論が変わってしまう。このようにプログラムには無限の組み合わせが考えられる。精度を上げるためにはパラメータの調整をしながら検証していくことになる。しかし「予言」という株価よりは長いスパン、株価よりもはるかに複雑な事象の検証にはまだまだ時間がかかるはずだ。(もちろん誰でも予想できることは当てることが出来るがそれは意味がない。)



ウェブボットの予言の評価
説得力★★
陰謀的★★
お金儲け的★★★★★
名声狙い・愉快犯的

※この評価は個人的な感想です。